Stable Diffusionで生成したイラストがいまいち、、、
他の人みたいにもっと鮮やかにしたいんだけどなぁ
そんなお悩みありませんか?
Stable Diffusionを導入したてのデフォルトでは色が薄い状態で生成されます。
カメラの撮影で言う「Log撮影」のようなもので、後から色の編集がしやすい色調です。
編集なんかできないし最初から鮮やかなイラストにしたい
結論から言うと
簡単に鮮やかにする方法があります。
「VAE」というお助けツールを使えば生成と同時に鮮やかな
イラストを生成できます。
最短、2分で出来ます。
※一度設定してしまえば、ずっと鮮やかな色調で生成できます。
Stable Diffusionのインストールをまだしてないよって方はこちらの記事をどうぞ。
初心者の方にわかるよう解説していきます。
最後までご覧いただければ即、お気に入りのイラストを作成できます。
・Stable Diffusionの必須アイテム「VAE」とは?
Stable Diffusion VAEとは、潜在空間から生成された画像や音声などのデータを、元のデータに戻すことができる機械学習モデルの一種です。
元のデータと同じような画像や音声などを作り出すことができる道具のようなものです。そして、この道具は、欠損しているデータでも正確に再現することができます。
わかりやすく言うとエフェクトです。
身近なものだと写真加工とかtiktokやインスタで奇麗なフィルターをかける感じです。
「VAE」ありと無しの写真を見比べてみましょう。
上がVAE無しのパターン
下がVAE有りのパターン
全然違いますよね。
この写真は説明用に簡単に作りましたが、それでもこれだけの違いがあります。
「VAE」の有る無しでイラストのクオリティーが大きく左右するということをしっかりと押さえておきましょう。
・「VAE」のダウンロード・初期設定方法
「VAE」を使うことでイラストが鮮明になることが分かったので、ダウンロードしていきましょう。
どこからダウンロードするかというと、Stable Diffusion公式が作った「VAE-ft-mse840000-ema-pruned」というものです。
多くの「Model」に適応できます。
Stable Diffusionを触る者にとってマストアイテムです。
まだの方は一緒に初期設定までしてしまいましょう
「VAE」導入までの流れ
▶ ②初期設定
①VAEのダウンロード
出典元:Hugging Face
ダウンロードはこちらから→「VAE-ft-mse840000-ema-pruned」
【補足:同じものが2種類ある中どっちをダウンロードするか】
拡張子が「ckpt」と「safetensors」とあります。
どちらも同じものなのですが「ckpt」は以前までは主流でしたが
名前からもわかるように安全性の高い「safetensors」が最近では主流です。
◆safetensorsを選ぶメリット
・安全性が高い
・「ckpt」より容量が軽い
※とはいっても容量が変わらない場合もありますが
KJeyもsafetensorsを使用してます。
ダウンロードしたらファイルを[stable-diffusion-webui]フォルダの
「models」→「vae」の中に入れましょう。
②VAEの初期設定
Stable Diffusionを起動し、セッティングタブの項目を選択しましょう。すでにStable Diffusionを起動済みの方はそのままで(わざわざ再起動しなくていい)大丈夫です。
再起動した方が確実ではあるので、時間に余裕がある場合や
VAEが見当たらない場合は再起動してください。
セッティングを押したら ①「stable diffusion 」を選択して②プルダウンメニューを押します。
③vae-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors を選んでください。
初めてダウンロードされた方は下記のように表示されてると思います。
・Automatic
・None
・VAE-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors
これで初期設定は完了です。
初期設定が完了したら画面左上の「Apply settings」 を押して変更内容を保存し、左上の「txt2img」タブからイラスト生成画面に戻りましょう。
ご自身で違いを確かめてみてください。画像生成した後、以前よりも色鮮やかなイラストが出力されるはずです。
今後、新しいVAEを入手したら同じ方法で保存してください。
・「VAE」を便利に切り替える方法
「vae」 の設定や変更についてはご理解いただいたと思いますが、毎回毎回セッティングから 「vae 」を変えに行くのはちょっと面倒くさいですよね。
そういう時にすぐに「vae」を切り替えられる方法があります。
先程と同じように「settings」から「user interface」に進んでいきます。
「Quick setting list」の項目に「sd_model_checkpoint」と記載されているので、
末尾に「,sd_vae」と追記してください
入力が完了したら「Apply settings」をクリックすると、変更内容が保存されますので
「Reload UI」を押します。
こうすることで、プロンプト入力欄上部に 「vae」 の切り替えがプルダウンが現れます。
ここで切り替えられれば便利ですよね。
操作画面のすぐ上にあれば簡単に切り替え出来ますね。
ただ切り替えに少し時間がかかるのが難点。
・「VAE」の選び方
他にどんな 「vae」 を入れればいいの?とお思いの方もいると思います。
基本的には今回入れていただいた「VAE-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors」で事足りると思います。
あとは「Model」をダウンロードする際に推奨「VAE」の記載があったりします。
それを参考にダウンロードするのが間違いありません。
「Counterfeit V2.5」というModelでは独自の「VAE」が用意されています。
作者の推奨が間違いないと思います。
あとは好みですね
一番左:VAE無し
真ん中:VAE-ft-mse-840000-ema-pruned.safetensors
一番右:Counterfeit V2.5 VEA
この映像だとさほど変わらないように見えます。
イラストによっては大きく変わるのでお好みでカスタマイズしてみてください。
・余裕のある保存容量か確認する方法
本格的に AI イラストで使用するなら余裕をもった保存容量の確保は必須です。
Stable Diffusionで使うモデルの容量はそれぞれ2 GB 以上
決して軽いファイルではありません
次々とモデルをダウンロードしていくとすぐにハードディスクがパンパンになったりします。
イラストをたくさん生成して行くのなら保存容量が必要です。
KJeyもインストールしようと思ったシステムが容量足らずで
インストール出来ず、散々苦労しました。そうなる前に準備と日ごろの整理整頓が大事
いざイラストを生成しようとした時に保存容量に空きがありませんなんてことにならないようにあらかじめ十分に確保しておきましょう。
USBコードとアダプターをつなぐだけで容量が確保できる外付けハードディスクがおすすめです。
4 TB の製品でも1万円くらいで手に入るのでコスパがめちゃくちゃいいです。
ただ、難点としてはデータ読み込みが若干遅くなります。あまり頻繁に使わないものを
ハードディスクに保存するのがお薦めです。
・スムーズなイラスト生成をする方法
Stable Diffusionの扱いに慣れてきてもう少しハイスペックに生成を行いたい方にはグラボを見直してみるのがおすすめです。
グラボは AI イラストを生成する上で最も重要なパーツです。
本格的に取り組んでいくならグラボはマストアイテムです。
これから始める初心者の方は全然気にしなくていいですよ。
少し上級者向けの方にお薦めです。
2023年のグラボのリリースや価格についてはまだわかりませんが、現在の市場でコスパが高くておすすめなグラボはNVIDIA GeForce RTX 3060 Tiです。
RTX 3060 Tiは、AIを活用する場合に必要なTensorコアを搭載しており、優れたパフォーマンスを発揮します。また、比較的手頃な価格で、高性能なグラフィックカードの中でもコストパフォーマンスが高いとされています。
ただし、AIイラストを生成する際には、GPUのメモリが十分に必要となることがあります。そのため、グラボの選定にあたっては、メモリ容量も重要なポイントとなります。現在の市場では、8GB以上のメモリを搭載したグラボを選ぶことが推奨されます。
Stable Diffsionの初期設定で簡単に画像を奇麗にするVAEの使い方を解説!【カラグラ】 まとめ
・VAEをStable Diffusionにインストールするのは簡単
・VAEを活用することでイラストが鮮明になる
・VAEは何種類かあり使い分けることができる
ご覧いただきありがとうございました。
なにかしらのお役に立てれば幸いです。
わからないことなどあればインスタのDMを下さい。@kjeyblog
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